ドロ甘な愛を稀血に溶かして


家の前の細い道路に出るため、庭を飛び出す美織ちゃんに

『チョコケーキありがとう』と、俺は手を振った。



俺にもう一度、笑顔を見せたいと思ってくれたのかな?

美織ちゃんは振り向いて、エンジェルスマイルで手を振り返してくれて。


――幸せだなぁ。


心の中が、温かい気持ちでいっぱいになった俺。



こうしちゃいられない。

遊園地デート・ニコニコ大成功計画を、考えなきゃ!



自分の部屋に行こうと、玄関に向かって歩き出した時

キィィィィ~

背筋が凍るような不快音が、俺の耳に飛び込んできた。



今のは、車の急ブレーキの音だ。

その後「ドン」と何かがぶつかる音がして、俺は家の前の道路まで駆ける。




……えっ?


……何が起こったの?