『美織ちゃんが乗りたいもの、全部のろう』
『本当にいいの?』
『俺も楽しみたいんだぁ。観覧車のてっぺんから見る景色』
景色を眺めて微笑む、美織ちゃんの横顔もね。
『環くんありがとう。一緒に遊園地に行くの、楽しみにしてるね』
ベンチに座ったまま、とびきりの笑顔を浮かべた美織ちゃん。
真ん丸な瞳で上目遣いで見つめられ、俺のハートが静まっているはずがない。
――ほんと可愛いなぁ。
バコンバコンと、俺の心臓が飛び跳ねだして
――小4でこのお姫様級の可愛さなら、俺たちが18歳で結婚するとき、美織ちゃんは世界一の美人さんになっているんだろうなぁ。
未来を妄想するだけで、頬が緩んでだらしない顔になってしまう。
『環くん』
『ん?』
『私たちが遊園地に行くこと、他のお友達に言っちゃダメだよ』
『なんで?』



