ドロ甘な愛を稀血に溶かして

顔を真っ赤に染める美織ちゃん。

小刻みに体を揺らしながら、恥ずかしそうにうつむいている。

オロオロと手渡してきた紙袋を、俺は戸惑いながら受け取った。



俺が特別?

そんなこと言われたら、舞い上がるに決まってるでしょ。

俺にとって美織ちゃんは、物心ついたころから独占したくてたまらないくらい大好きな、可愛すぎるお姫様なんだよ。




ベンチに座る美織ちゃんの前に立ったまま、チラッ。

紙袋の中をのぞいてみる。



瞳に飛び込んできたのは、3段のチョコケーキ。

ふんわりとかかっているラップが透明だから、一周円になるように飾られたイチゴもばっちり見える。



『見た目……酷いよね……?ラップをかけたら、チョコクリームにくっついちゃって。出来上がったときには、もうちょっと見た目が綺麗だったんだけど……』