ドロ甘な愛を稀血に溶かして



「めっ…迷惑じゃなかったらさ、僕たちと回ってくれないかな? 3人なんだ。もう一人いてくれたら、乗り物にのるときに助かるんだけど……」



さっきまで会話に入っていなかった男子まで、集まってきてるし。



美織ちゃん好きの隠れファン、このクラスにどれだけ潜伏してるの?

俺は全てのライバルを、把握しきれていないんじゃ……



でもさ、今の誘い方はズルくない?

僕たちのためになんて言われたら、心優しい美織ちゃんは断りづらいのに。



この後、隣のクラスの剣道特待生の真面目系イケメンまで現れて


「俺、誰とも約束してないんだ。清住さえよければ、俺と二人で……」


照れ顔を手のひらで隠しながら、声をハピネス色に染めて迫っていて……



あの……

教室は、求愛する場所じゃないんですけど。

美織ちゃんは、俺の元婚約者なんですけど。


机に顔をうずめる俺のハートは、醜い嫉妬でネチネチのベタベタだ。