「はいはい、泣かないの」
「泣いてませんけど」
「フッ、強がってる。可愛い奴」
「でもなんで、俺たちが吸血鬼と稀血の誘い人だってわかったの? 俺たちの家族以外、誰も知らないはずなのに」
「チャラい恰好ばっかしてるからあんま信じてもらえないけど、こう見えて俺、吸血鬼の中でも最高級の位を持っててさ。まぁ俺がすごいってわけじゃなく、先祖がすごいってだけなんだけど。キミのおじいちゃんがなくなる前に、キミのおじいちゃんは俺のじいちゃんに会いに来たんだ」
「何のために?」
「じいちゃん同士で何を話してたかは、わからない。二人で部屋にこもってたから。でも部屋から君のおじいちゃんができて、俺がボソっと挨拶をしたら、俺の隣に座ってくれて。自分にも吸血鬼に覚醒した孫がいるって話しだしてさ。お酒に酔ってたのか、稀血の幼なじみと婚約していることまで、上機嫌でしゃべってくれたよ」
「そうだったんだ」



