「吸血鬼たちが美織ちゃんの稀血を狙っても、あなたが助けてくれる?」
「環くん、キミはずっと勘違いしてるよ」
「俺が……勘違い?」
「みおりんの血はね、もう俺たち吸血鬼がすすりたいほど美味ではないんだよ。小4で輸血された時に、他人の血が混ざってしまったからね」
「……そうだったのか。ふっ、それなら俺は、美織ちゃんを拒絶する必要がなかったってことか。なんだったんだろうな、俺の人生は」
「好きな子に自分の命をささげられるんだから、キミの人生は最高以外のなにものでもないでしょ?」
「そうだね。美織ちゃんが吸血鬼に狙われないのなら、もう俺は美織ちゃんを守る必要がなくなったんだ。潔く命をささげるよ」
環くんが笑っている。
心から嬉しそうに、アハハって。



