こここ、この声……
この匂い……
私を抱きしめてくれているのは、環くんだよね?
勢いよく駆けだし始めた私の心臓。
胸キュン連打が止まらなくて、恥ずかしすぎて、環くんの胸にうずめている顔を私はあげることができない。
「怖い思いさせてごめんね」
甘くて優しい、環くんの声。
「美織ちゃんを守ってあげられなくて、本当にごめん」
大事なものをいつくしむように、私の頭を優しく撫でてくれている。
嬉しいのに。
夢の中を再現するみたいに、もっと私に甘い言葉を振りかけて欲しいのに。
心臓が痛い。
苦しくて、涙が止まらない。



