ドロ甘な愛を稀血に溶かして



待って待って。


「吸血鬼なんて……この世に存在するわけが……」


「おとぎ話の中だけって思ってた? 不正解。吸血鬼の末裔(まつえい)は、今でも存在してる。吸血鬼に覚醒した人も、この世界中にたくさんいるんだ」


「……信じられない」


「それなら聞いてみなよ。キミが大好きな紫の髪の男の子に」



えっ?

紫髪の男の子?



「それって……」


珠須島(すずしま)(たまき)。調べたところによると、あの子は吸血鬼の末裔(まつえい)だ」


「えっ?」



環くんが……吸血鬼?



「吸血鬼として覚醒した時に、彼はキミを襲ってる」