「おろしてください!」
「みおりん、暴れないでよ~」
男の人の腕力って、こんなに強すぎなの?
体をくねらせて暴れても、牧村さんの腕の中から抜け出せない。
「牧村さん!」
「俺はね、キミが使命を果たすお手伝いをしているだけなんだよ~ 久遠様のおかげで徳を積めますって、手を合わせて感謝して欲しいくらいなんだけどなぁ~」
「私の使命って何ですか?! おろしてください! 私は牧村さんの鍵を探すために、お化け屋敷に来たんです」
「俺のためなんて、ほんと優しい子だね。俺のためと思うなら、今からあの沼に飛び込んでくれないかな?」
「飛び込む? 鍵を探すためってことですか?」
「鍵を落としたなんてウ~ソ。人を信じすぎるのは危険だって、勉強できたね。よかったね」
「……う、、、そ?」
「この遊園地はね、昔、吸血鬼の村だったところに作られたんだよ」



