野獣様は運命のお姫様と番いたい。


「おいっ!」


ゲッ!!

だれかと思ったら、雅豹っ!

なんでこの男がこんなところにいるのよ。

ただでさえ、関わりたくないのに。


「とうとう尻尾(しっぽ)を出したな、ド庶民」

「……っ!」


私が一般人だということは、学校関係者しか知らないはずなのに……。

なんでこの男がそのことを知ってるの!?


「おかしいと思ってたんだ、ド庶民がうちの学園に入学してくるなんて。いったいどんな手を使った?」

「どんな手……と言われても、私は実力でこの学園に合格したのよ。それに、あんたのことなんて微塵(みじん)も興味なんてないんだから!」


むしろ、あんたとは一生関わりたくなかったのに。


すると、雅豹は「チッ!」と舌打ちをして、私の腕をさらに強く握った。