青空の下、きみと一緒に。

「花澄先輩、大丈夫ですか?」


2人きりになったところで、千賀谷くんが私に向き直った。


落ち込む私の顔をのぞき込んで、心配してくれる。


「コケた時、怪我してないですか?」

「ううん。少しすりむいたけど、血は出てないから」

「それはよかったです。あと……さっきあの人たちに言われてたことは、あまり気にしないでくださいね」

「…………」

「それじゃあ、応援席に戻りましょ」

「戻りたくない……」


私は首を横にふって唇を噛みしめた。


こうでもしてないと、泣き出してしまいそうだった。