真面目な委員長ちゃんはイケメンチャラ男に翻弄される。

依と2人で話していると


「キャァー!」



廊下のほうが女子達の悲鳴で騒がしくなってそちらを向くと



執事服をきた大城くんがいた。


か、かっこいい………。


驚くほど似合っていた。

みんなに囲まれてる大城くんを見ていると


「こ、紅蘭さん。」

ん?

さっき似合っていると言われた話したこともない男子、確か羽山くんから声をかけられて


「あの………。もし良かったらガムテープが補充してある教室に一緒についてきてくれない?
場所が分からなくて。」


あぁ、ガムテープか。

なら私が1人で行ってとってこればいいかな。


「分かりました。とってきます。」

頷いて教室を出ようとした時


「え、あっ一緒にいかない?
ほら7個ぐらい必要だし!」


なら確かに一緒に行ったほうがいいかもしれない。


「はい。」


2人で教室を出ようとした時、誰かから手首を掴まれて振り返ると、


「ちょっと、紅蘭チャン?」


少し焦った顔をした大城くんがいた。

な、なに?


「その格好で行くつもり?
紅蘭チャン、自分がどんな目で見られてるのか全然分かってない。

青崎。」


どんな目で見られてるか?

どういうこと?

大城くんは近くにいた青崎くんを呼んで言った。


「お前ガムテープの場所わかるよな?」

「分かるけど……?」

「じゃあ羽山と一緒にガムテープ取ってきてくんね?」


「はっ?」


青崎くんは困惑してたけど大城くんがボソッと何かを言ったら納得したように頷いて2人で教室から出て行った。