キーンコーンカーンコーン

「あ、もうこんな時間!?
ありがと!鈴!だいぶ分かった!」

「うん。それなら良かったよ。」



チャイムが鳴り響いて2人でハッとして
依はすっきりしたような笑顔で去っていった。


「よーし、ホームルーム始めるぞー。」


先生が入ってきてホームルームが始まる。


「今日の欠席は……、大城か。いや、あいつは休みじゃなくてさぼりだな。
ったく、いつになったらまともに過ごすようになるんだ。」


先生はぶつぶつ言いながら主席簿に書いていた。

この展開はいつもの……


「ごめん、紅蘭。学級委員のお前が気にかけててくれないか?
そして来るように言ってくれ。授業もまともに出てない。このままじゃまずいんだ。」

「はい。わかりました。」


いつも言ってるけど、大城くんは全然聞いてくれないんですよ。先生。

心の中でそう呟いてため息をついた。