今更こんな気持ちになるなんて……。
心のどこかでお父さんとまた笑い合いたいって思ってる自分はやっぱり隠れていた。
お母さんを悲しませて最低だ。嫌いだ。
口も聞きたくないって思うけど、
それでもたった1人のお父さんだ。
考えれば考えるほど感情的になってしまう。
「大丈夫で、す。」
唇を噛み締めて、涙がこぼれ落ちるのを我慢した時
「紅蘭さん。具合はどうかしら?」
保健室の先生が来て慌てる。
「はい。ベットありがとうございました。
大丈夫そうなので授業に戻ります。」
「そう?念の為熱を測ってみてくれる?」
「はい。」
38.6
体温計に表示されたのは驚くべき数字で。
先生が困った顔をして。
「熱も高いし、お家の方に連絡を入れて迎えに来てもらいま「いえ!大丈夫です。
1人で家に帰れます。」
そうなったらお父さんに迎えに来てもらうことになる。
それは避けたいから。
「でもねぇ。こういう時はなるべく1人で帰させないようにって言われてあるのよ。
もしも事故になったりしたらいけないしね。」
「ごめんなさい。無理を言ってるのは分かってるんです。でも、十分気をつけますので。」
「うーん。」
なかなかオッケーは出してくれない。
困らせてしまって申し訳ない。
でも………。
どうしたらいいのか、と迷っていた時
「じゃあ、俺が紅蘭チャン送って行きますよー?それなら大丈夫ですよねー?センセー。」
「そ、そう?
ならお願いしようかな?気をつけてね?」
「はーい。」
そういって大城くんに送っていってもらうことが決まった。
少しだけ嫌な予感がしたのは気のせいだと思って無視した。
心のどこかでお父さんとまた笑い合いたいって思ってる自分はやっぱり隠れていた。
お母さんを悲しませて最低だ。嫌いだ。
口も聞きたくないって思うけど、
それでもたった1人のお父さんだ。
考えれば考えるほど感情的になってしまう。
「大丈夫で、す。」
唇を噛み締めて、涙がこぼれ落ちるのを我慢した時
「紅蘭さん。具合はどうかしら?」
保健室の先生が来て慌てる。
「はい。ベットありがとうございました。
大丈夫そうなので授業に戻ります。」
「そう?念の為熱を測ってみてくれる?」
「はい。」
38.6
体温計に表示されたのは驚くべき数字で。
先生が困った顔をして。
「熱も高いし、お家の方に連絡を入れて迎えに来てもらいま「いえ!大丈夫です。
1人で家に帰れます。」
そうなったらお父さんに迎えに来てもらうことになる。
それは避けたいから。
「でもねぇ。こういう時はなるべく1人で帰させないようにって言われてあるのよ。
もしも事故になったりしたらいけないしね。」
「ごめんなさい。無理を言ってるのは分かってるんです。でも、十分気をつけますので。」
「うーん。」
なかなかオッケーは出してくれない。
困らせてしまって申し訳ない。
でも………。
どうしたらいいのか、と迷っていた時
「じゃあ、俺が紅蘭チャン送って行きますよー?それなら大丈夫ですよねー?センセー。」
「そ、そう?
ならお願いしようかな?気をつけてね?」
「はーい。」
そういって大城くんに送っていってもらうことが決まった。
少しだけ嫌な予感がしたのは気のせいだと思って無視した。

