「お母さんー今の誰?」
怖くなってお母さんに聞くけど、なぜかお母さんは顔を強張らせて何も聞いてくれなかった。
ただ、一言。
「鈴。あなたはドアの外で待ってて?
すぐ戻ってくるから、入ってきちゃダメよ。」
「分かった。」
素直に頷いてドアの外で待った。
少し不安になりながら待っていると
「いい加減にしてよ!私達には鈴がいるのっ!
せめて鈴だけでもた───── 」
お母さんの悲しい声が聞こえてきて心配になって言われたことを守らずに自分の手で中に入って行った。
お母さんの後ろ姿が見えて
「もう、限界………。
あなたが鈴を私を愛してくれないならもう鈴と一緒に出て行くから。
あなたは私や鈴よりもそこら辺の知らない女の方を優先するし、大切ですもんね。」
私の小さい背ではちょうど見えないお母さんの表情は分からなかった。
だけど、声が悲しいっていうのを物語っていて。
今にも泣きそうで、目尻に涙が溜まっていて今にも落ちそうだった。
「お、おかあさん………。」
「っ、すず。ごめんね。行こうか。」
頷く暇もなく抱き上げられてお母さんはリビングから遠ざかっていく。
怖くなってお母さんに聞くけど、なぜかお母さんは顔を強張らせて何も聞いてくれなかった。
ただ、一言。
「鈴。あなたはドアの外で待ってて?
すぐ戻ってくるから、入ってきちゃダメよ。」
「分かった。」
素直に頷いてドアの外で待った。
少し不安になりながら待っていると
「いい加減にしてよ!私達には鈴がいるのっ!
せめて鈴だけでもた───── 」
お母さんの悲しい声が聞こえてきて心配になって言われたことを守らずに自分の手で中に入って行った。
お母さんの後ろ姿が見えて
「もう、限界………。
あなたが鈴を私を愛してくれないならもう鈴と一緒に出て行くから。
あなたは私や鈴よりもそこら辺の知らない女の方を優先するし、大切ですもんね。」
私の小さい背ではちょうど見えないお母さんの表情は分からなかった。
だけど、声が悲しいっていうのを物語っていて。
今にも泣きそうで、目尻に涙が溜まっていて今にも落ちそうだった。
「お、おかあさん………。」
「っ、すず。ごめんね。行こうか。」
頷く暇もなく抱き上げられてお母さんはリビングから遠ざかっていく。

