「鈴!帰ろっかー」
「うん!」
お母さんと一緒に歩く帰り道。
お母さんが急に仕事がなくなって学校まで向かいに来てくれた。
「学校楽しかった?」
「楽しかった!今日ね!さやなちゃんが物を無くしちゃって困ってたの!
だから一緒に探すの手伝ってあげたんだ!」
「いい子ね。鈴。
いーい?鈴。
困ってる人には必ず手を差し伸べなさい。
自分が正しいと思ったことをして、思いやりでいっぱいの子になるの。」
困った人には手を差し伸べる。
「わかった!鈴、みんなに優しくする!」
なんとなくだけどそれは理解できたからそう言うとお母さんは嬉しそうにしていた。
お母さんとの帰り道はあっという間ですぐに家に着く。
「ただ「キャッ!」
お母さんがドアを開けると知らない女の人が私達の家から出てきてお母さんとぶつかった。
「どちら「どいて!!」
お母さんが何か言うのを遮って女の人は乱れた服を直さずに一目散に走り去って行った。

