「ねぇ、たまには3人一緒にご飯食べましょうよ。話し合いましょう。また3人で幸せになる方法を。」
「俺忙しーから。」
「ねぇ……」
バタンッ
シンとした部屋にドアが閉まる音が響き渡る。
「おかあさん………。」
「大丈夫よ。今日もお母さんと一緒にご飯食べようか。」
「おとーさんは?
おかあさん。そんなかなしいおかおしないで。」
「お父さんはね…………お仕事に言ってるの。
だからお母さんと食べようか。
今日は鈴が好きな親子丼よ。
鈴にもいつかお母さん特製の親子丼の作り方教えるからね。」
「え!ほんとぉ?やったぁー!たべよう!」
どうにかお母さんの悲しい顔を消したくて、大袈裟に笑ってそう言った。
おとうさん。
おしごとまってるからはやくきてね。
おかあさんとおとうさんとすずの3人で親子丼食べようね。

