言われた通り大城くんを呼んだ。

ていうか………


「スカートお借りして良かったんですか?」


スカートなんて大城くんの家にあるんだから女の子の兄妹がいるのかな。

そう思って疑問を口にすると


「うん。妹が着なくなったやつだから大丈夫。」

「い、妹?
やっぱり妹さんいたんですね!」


「うん。まあ、ほぼ会わないけど。
お互いに会わない方がいいんだろうな。」


「え……。」


寂しそうな顔していうもんだから話を変えたくて周りを見回す。


「大城くん!!このバンド好きなんですか?」


私も大好きなバンドのCDがこの部屋にあった。


「んー。好きだよ。
よく聞くー。」


う、嘘っ!

大城くんと通じ合えることがあるとは思わなかった。