真面目な委員長ちゃんはイケメンチャラ男に翻弄される。

「大城くん。逃げてください。」

「は?なんか知らないけど紅蘭チャン危なそうだし?」


そう言って大城くんは私を庇うように前に来た。


いや、そうじゃなくて!
大城くんまで巻き込んでしまうのに。

だから、大丈夫ですよって言おうした時にはもう遅くて。


「おにーさん達?
この子に何してるの?」

「誰だよ。お前、関係のないやつは退け。
その女の子が俺達と一緒についてくるって言ったんだよ?」

「うーん。でも俺の知り合いが怖がってるみたいだし、腹立つからとりあえず、

………ぶっ飛ばすね?

紅蘭チャン、これ正当防衛ねー?」


少しだけこっちを見てから言ってから男の人達に殴りかかった。

無駄な動きはなくて、相手の急所を狙って倒していく。

それからはあっという間で1分もしないうちに私を攫おうとした男の人達は地面に倒れていた。


大城くんは傷一つない顔で、こっちを向いて


「大丈夫ー?紅蘭チャン。」