真面目な委員長ちゃんはイケメンチャラ男に翻弄される。

しかし、私のその考えは浅はかで。

男の人達が私を連れて行くのはどんどん狭くなっていく暗い細道だった。


「ちょ、ちょっと！どこに行くつもりですか？」

「うんー？ヤルのにちょうどいい場所だよ。」


まずい。

これはもう強行突破するしかないのでは？

そう思って、


「あの！やっぱり嫌になったので。」


そう言って一か八か足で男の人のお腹を蹴った。


男の人の手が離れた瞬間一気に走って、


なんとか人の多いところまで行ける。
そう思った時。


ドンッ！


運悪く人にぶつかってしまった。


「す、すみません。大丈夫ですか！？」


後ろの追っ手を気にしながらぶつかってしまった人に手を差し伸べると


「え？紅蘭チャン？」

まさかのぶつかった相手は大城くんだった。


「大城「おねぇ〜さん。逃げたらダメでしょ？
大人しくしてれば優しくしてあげたのに。
逃げるんだったら優しくできないよぉ〜？」



追っ手が追いついてしまった。


まずい。このままだと大城くんまで巻き込んでしまう。