よしっ!


女の子に微笑んでから。



「あの!
お願いします!私だけにしてもらえませんか?ダメだというなら今からでも叫びます。止められたとしても。」


おそらく叫ぶのは無理だから。
止められるからダメ元で言った。

もうひとおし。


「お兄さん達楽しませるように頑張りますよ?
だから私だけでその女の子解放してください。」

「へぇー?そこまで言うならいっか?
じゃあ君をたっぷり可愛がってあげるからね?」


気持ち悪い笑みで言われて体が震えるけど、これで女の子が今助かるなら……。


頷くと男の人達は女の子を解放して、女の子は逃げていった。



良かった。
ひとまず安心だ。

あとは隙を見て私も逃げよう。


「よしっ!行こっか?君すごくカワイイし。」


どう逃げようかな。

とりあえずもっと人の多いところに出たら人混みに紛れて逃げれるかな。