「ちょ、大城くん!
ちゃんと一緒に行きますから!スピード!」


歩くスピードが早すぎて、足がもつれる。

慌てて、そう言うと少し緩めたけど目を合わせてくれない。


ていうか、具合悪いのにこんなに早く歩いて大丈夫!?


そこから保健室までお互いに無言であっという間に着いた。


そして、運悪く保健室の先生はいなくて……。


「大城くん。大丈夫ですか?
体温計取ってくるのでベットに座っててください。」

「紅蘭チャン。」

「はいっ!?」


呼ばれて返事した時にはなぜか私がベットに仰向けになっていた。


押し倒されてる………?

「あの、大城くん?具合が悪いんじゃ?
具合が悪いなら大城くんが寝てください。」

「うん。具合が悪い。
ねぇ、紅蘭チャン。あいつと付き合うの?」

「あ、あいつ?」

なぜか私の言葉は無視されて、大城くんからそんな疑問が。


あいつって誰?

「あー、篠原ってやつ。早く答えて?
付き合うの?早く答えないとこのままめちゃくちゃにするから。」

「え!?
ちょ、ちょっと!」


顔がどんどん近づいてきて、慌てて答える。



「付き合ってませんよ!お断りしました!
ていうか、なんです?この体制!」


離れてください!と訴えるように言う。