なんのようなのかは分からないけど、私に用事のようだ。


「はい。紅蘭 鈴は私ですが何か?」


名乗り出るとその男の子は私を見た瞬間ボンッと顔が真っ赤に染まった。


え、大丈夫?熱あるのかな?

「あの、ここじゃあれなので、ついてきてほしいんですが………。」

「はい。もうすぐ昼休みも終わるので手短にお願いします。そして、熱があるなら保健室に行った方がいいかと思います。」

「い、いえ!大丈夫です。」

「そうですか。」


大丈夫だと言うから男の子の行く方へ着いていく。


なんのようだろうか。
名前も知らないし、面識ないけど頼み事とかかな?

委員長をやってると名前も知らない人から頼られることがある。

だから何かの頼みかもしれない。


そんなことを考えながら歩いていると人気がなくなったところに止まって


「あの!僕、紅蘭さんに一目惚れしたんです!
もし良かったら付き合ってもらえませんか?」


え、告白!?

でも私はこの人のこと何も知らないしそれなのに付き合うって失礼じゃないだろうか。


「私はあなたのこと何も知らないので………。
ごめんなさい。付き合えません。」


曖昧にするのは良くないと思い、はっきり答える。

「そうですか。じゃあ、友達からとか……?」

「分かりました。友達なら。」


「ありがとうございます!僕、篠原 仁といいます!よろしくお願いします!」

「こちらこそです。」


そうして、篠原くんと友達になった。

お昼休みも終わるから急いで教室に戻って席について、次の授業の準備をしているとなんだか強い視線を感じた。


大城くん?


どうしたのだろう?

大城くんの方を向くとふいっと逸らされて疑問に思っているとチャイムがなった。