依もいなくて、空いた時間があったから授業の復習してたんだけど……。


「へぇー。やっぱり紅蘭チャンは真面目でいい子ー。復習なんてしなくても紅蘭チャンはついていけるんじゃない?」

「そんなことないです。
分かってても分からなくても復習はするべきですから。大城くんも授業中寝ないでちゃんと授業受けてください。」

「んー?だって授業めんどくさいしー。」


やっぱり何回言ってもダメか……。

て言うか、大城くんは教室にいる時頻繁になぜか私に話しかけてくるんだけど、そのたびに女の子の視線が強い。


「なんであんな真面目女に話しかけるの?」とか「あんなやつといて楽しいわけないでしょ」とか色々陰口を言れているのは知ってるけど、そんなの知らない。
私は悪くないし、私が答えるのも大城くんが話しかけてくるのも勝手だ。


だからいつも無視している。


「ねぇ、紅蘭チャ「あの!このクラスに紅蘭 鈴さんっていますか?」


大城くんの声が廊下側から少し低い声に遮られて、声の方を向くとそこには誰が分からない男の子がいた。