それから10分後。
「教える必要ないと思うんですが………。」
「うんー?そんなことないよー?
勉強できてもやる気出ないし、紅蘭チャンがいてくれれば頑張れるからさ?」
この人は100%勉強ができる。
しかも、たまに分からないと言われて教えれば、分かっていたかのようにスラスラと解いていく。
「紅蘭チャン。ここが分からない。」
「はい。どこですか?」
分からないと言われた問題は確かに授業出てないと難しい応用問題だった。
「ここはーーー……です。」
「あー、なるほど。」
納得したようでノートから目を離して顔を上げると、
───── 大城くんの整った顔と目が合う。
っ!近い。
離そう。ただ視界を逸らすんだ。
そう思うのに目が逸らせない。
それからどのくらい経ったのだろうか。
長く感じたその時間は大城くんの一言で終わった。
「キス。できちゃうね?」
「っ!」
ようやく我に返って、顔が熱くなって慌てて下を向く。
「教える必要ないと思うんですが………。」
「うんー?そんなことないよー?
勉強できてもやる気出ないし、紅蘭チャンがいてくれれば頑張れるからさ?」
この人は100%勉強ができる。
しかも、たまに分からないと言われて教えれば、分かっていたかのようにスラスラと解いていく。
「紅蘭チャン。ここが分からない。」
「はい。どこですか?」
分からないと言われた問題は確かに授業出てないと難しい応用問題だった。
「ここはーーー……です。」
「あー、なるほど。」
納得したようでノートから目を離して顔を上げると、
───── 大城くんの整った顔と目が合う。
っ!近い。
離そう。ただ視界を逸らすんだ。
そう思うのに目が逸らせない。
それからどのくらい経ったのだろうか。
長く感じたその時間は大城くんの一言で終わった。
「キス。できちゃうね?」
「っ!」
ようやく我に返って、顔が熱くなって慌てて下を向く。

