「本当に申し訳ないなぁ。紅蘭にばっかり頼って。でも紅蘭は成績もいいし、面倒見がいいから、勉強を教えてほしいやつがいるんだ。」

「え?誰にですか……?」

「それがここに来るはずなんだかまだ来てないんだ………。」



困った顔をする先生を目の前に私は職員室に立っていた。


私は先生に呼ばれて、勉強を教えてほしいと言われたけど、私が教える来るはずの子がまだ来ていない………と。


待つしかないか。


人に勉強を教えるのは自分のためにもなるし、全然苦じゃないからいいけど、どんな子なんだろう?


女の子?男の子?


「遅れてすみませーん。」



って大城くん!?