なのに!なのに!
昨日、優しいところがあるって思って見直したのに!
なのに今、私が見ているこの出来事で昨日の見直したことが消え去ろうとしていた。
事の発端は10分前。
今日も一日が終わって帰ろうと廊下を歩いていた。
でも、教室の黒板が消えてなかったことを思い出して教室に戻ると大城くんと女の子1人が向かい合って立っていた。
……どうしよう。
っ!
少し中を見ると大城くんがこっちを向いた。
咄嗟のことでびっくりして慌てて背を向ける。
このまま入れるほど私は図太くないし。
少し離れたところで待っとこうとした時
「あの!私と付き合ってくれませんか!」
大きい声が聞こえてきてビクリとして止まってしまう。
……告白。

