真面目な委員長ちゃんはイケメンチャラ男に翻弄される。

ゆっくり歩いて行くけど、少しずつノートのバランスが崩れていく。


まずいっ!


そう思った時にはノートを床にばら撒かれていた。


はぁー。やってしまった。
2往復でもして安全な状態で運ぶべきだった。


反省して慌ててノートを拾っていると、ノートを拾う手が一つ増えた。


えっ?誰?


びっくりして、拾ってくれている人にお礼を言おうと思い、上を向くと


「え。大城くん?」

一緒に拾ってくれたのは大城くんだった。

大城くんはノートをあっという間に拾ってくれて、たくさんあったノートは私の元にくると思ったら


「俺がこれ持ってあげるよー紅蘭チャンのために。」

いつものニヤリとした笑みでそう言って、歩き始めた。


え?えっ?

「え!?いや、大丈夫ですよ!これぐらい!次は落さずに行けますから。気持ちだけ受け取るので大丈夫です!悪いですし……」

「じゃあ、はい。」


悪いから。と言って返してもらえたかと思ったら私が持っているのは少数。