「大丈夫?今日私部活まだ始まらないから手伝おうか?」
先生に頼まれて職員室に行こうとした時
依が手伝うって言ってくれたけど、
「ううん。こんなの慣れてるから大丈夫。ありがとう。」
「そっか。じゃあ、いってらゃしーゃい。
また明日ね。鈴。」
「うん。バイバイ!」
依を部活前に頼るのは気が引けたから、断って1人で職員室に向かった。
挨拶をして職員室に入ると
「お〜、紅蘭。いつもすまんな。
これを理科室に持って行ってくれないか?
本当は係の人がいたんだけど今日は休んでてな。」
先生が私に頼んだのは大量のノートだった。
まあ、でもこれぐらいなら頑張ればいけるか。
「はい。分かりました。理科室ですね。」
「いつも頼りになるなー。紅蘭がいて先生は安心だよ。」
頼みを引き受けて、大量のノートを抱えた。
……結構重い。
けど、一度引き受けたのに断るなんてできないから頑張って抱えて理科室まで歩く。

