「紅蘭ちゃん。帰ろー?」

「はい!」


やったぁ。

嬉しくて顔がにやけそうになるのを抑えて2人で廊下に出る。


学校から少し離れたところで



「紅蘭ちゃん。」


手を差し出してきた。


こ、これは、手を繋ぐっ!?


手、なんて繋ぐの初めて。
だから緊張する…………。


ドキドキしながらゆっくりと手を重ね合わせる。


そしたピタッと手が重なり合ってさらに心拍が上がった。


うぅ〜。なんでこれだけで。



「ふっ。手繋いだだけで真っ赤っか。

かわいー。」 

「なっ。」


き、急に可愛いなんて。

これ以上ドキドキさせないで………。