「あぁ〜、紅蘭さんに続いて俺もあの後クビになったんですよ。
うち、やっと赤ちゃんが出来るーってところでクビになって目の前真っ暗になりましたけど運良く仕事が見つかって。
そこでコツコツ頑張ってます。
妻と娘の為に頑張らないとーって毎日必死ですよ。」
元部下のイキイキとした表情を見ながら心が擦り減っていくのを感じた。
俺より後にクビになったこいつは仕事を見つけて頑張っている。
……………妻と娘のために。
その時ふと思った。
俺が美鈴と離婚したら美鈴は大崎みたいな頼りになって収入が安定していて将来困らない奴と結婚できるのではないか。
そうだ…………。
俺から離れた方が2人は幸せになれる。
そう思ってからの行動は早かった。
美鈴に離婚を切り出すと信じられないという顔をして受け入れてもらえなかった。
けど、もうそうするしかなかった。
そうと決めたらもうどうでも良くなって自暴自棄になって夜の街を歩いていると女が寄ってきて誘われるがままにシた。
思い出すのは娘と妻の顔だったけれどこんなことしていたら幻滅して美鈴も離婚してくれるだろうと思った。
───── あぁ、クズになっていく。
最低な人間になっていくのを感じながらもそんな生活を続けていった。
何度も美鈴からは話し合おうと言われたけれど聞き耳を持たずにただただ遊んだ。
欲求を満たすだけになっていると思いながらもやめられなくて。
そんな俺についに限界だったんだろう。
美鈴は鈴を連れて家を出て行った。
うち、やっと赤ちゃんが出来るーってところでクビになって目の前真っ暗になりましたけど運良く仕事が見つかって。
そこでコツコツ頑張ってます。
妻と娘の為に頑張らないとーって毎日必死ですよ。」
元部下のイキイキとした表情を見ながら心が擦り減っていくのを感じた。
俺より後にクビになったこいつは仕事を見つけて頑張っている。
……………妻と娘のために。
その時ふと思った。
俺が美鈴と離婚したら美鈴は大崎みたいな頼りになって収入が安定していて将来困らない奴と結婚できるのではないか。
そうだ…………。
俺から離れた方が2人は幸せになれる。
そう思ってからの行動は早かった。
美鈴に離婚を切り出すと信じられないという顔をして受け入れてもらえなかった。
けど、もうそうするしかなかった。
そうと決めたらもうどうでも良くなって自暴自棄になって夜の街を歩いていると女が寄ってきて誘われるがままにシた。
思い出すのは娘と妻の顔だったけれどこんなことしていたら幻滅して美鈴も離婚してくれるだろうと思った。
───── あぁ、クズになっていく。
最低な人間になっていくのを感じながらもそんな生活を続けていった。
何度も美鈴からは話し合おうと言われたけれど聞き耳を持たずにただただ遊んだ。
欲求を満たすだけになっていると思いながらもやめられなくて。
そんな俺についに限界だったんだろう。
美鈴は鈴を連れて家を出て行った。

