「どんなことしてるか知りたい?」

全然知りたくない。
むしろ、聞きたくない。


きっぱり首を横にふると

「へぇー、そう~。」


大城くんはなぜかにやにやしながら近寄ってくる。

「な、なんですか?」


嫌な予感がして、少しずつ後ろに下がったらいつの間にか背中に感じるのは冷たい壁。

逃げ道を塞がれて身動きができずに動揺するけど、冷静に、冷静に。


「やめてください。迷惑です。」

「そんな強がられるとさ、逆に燃えちゃうんだよね。触れたらどんな反応するんだろうとか……」

離れてくれない大城くんの胸板をググッと押すけどびくともしない。



意味が分からないことを言わないでほしい。
今すぐ退いてほしい。