side 鈴父
俺が働いていた場所は大企業ということで人が多く、毎年新入社員は多く入ってきた。
人は足りているものだから、役に立たない奴は切られる。優秀な奴だけが残っていた。
俺の前にも切られた奴は何人もいて自分も切られないように必死に頑張ってきた。
なのにクビになってしまった。
クビになる前までは大企業ということもあり収入の金額で生活するのは苦しくなかった。
鈴と妻の美鈴(みすず)のために毎日働いて家に帰ったら2人が笑顔で迎えてくれて幸せだった。
だけど急に働き手がなくなって、
まだ小さい鈴がいるのに2人を養えなくなるなんて考えられなかった。
それでも働かないといけない。
アルバイトを多く入れてその隙間に他の仕事も探そうとしていた俺を見て
「私も働こうか?」
って美鈴は言ってくれたけどそうなったらお母さんが近くにいてくれない鈴が寂しい思いをするんじゃないかって思って断った。
かれこれ1ヶ月は必死に仕事を探したけど見つからなくて、精神はもうボロボロ。
美鈴にも心配かけてしまうけど決して焦らせるようなことは何一つ言ってこなかった。
ゆっくりでいいから無理しないでって言ってくれる美鈴に甘える俺が情けなくてたまらなかった。
ある日、今日も仕事探しとアルバイトに疲れ果てて夜1人コンビニの前に立っていた時
「あっ、紅蘭さん。」
1ヶ月前、一緒に働いていた部下の大崎だった。
「おぉ、大崎元気か?」
「はい。元気です。なんとか。」
「まだあの会社で働いているのか?」
大崎の顔はキラキラと輝いていた。
充実した毎日を送れているのだろうか。
そう思って聞くと、予想外の答えが返ってきた。
俺が働いていた場所は大企業ということで人が多く、毎年新入社員は多く入ってきた。
人は足りているものだから、役に立たない奴は切られる。優秀な奴だけが残っていた。
俺の前にも切られた奴は何人もいて自分も切られないように必死に頑張ってきた。
なのにクビになってしまった。
クビになる前までは大企業ということもあり収入の金額で生活するのは苦しくなかった。
鈴と妻の美鈴(みすず)のために毎日働いて家に帰ったら2人が笑顔で迎えてくれて幸せだった。
だけど急に働き手がなくなって、
まだ小さい鈴がいるのに2人を養えなくなるなんて考えられなかった。
それでも働かないといけない。
アルバイトを多く入れてその隙間に他の仕事も探そうとしていた俺を見て
「私も働こうか?」
って美鈴は言ってくれたけどそうなったらお母さんが近くにいてくれない鈴が寂しい思いをするんじゃないかって思って断った。
かれこれ1ヶ月は必死に仕事を探したけど見つからなくて、精神はもうボロボロ。
美鈴にも心配かけてしまうけど決して焦らせるようなことは何一つ言ってこなかった。
ゆっくりでいいから無理しないでって言ってくれる美鈴に甘える俺が情けなくてたまらなかった。
ある日、今日も仕事探しとアルバイトに疲れ果てて夜1人コンビニの前に立っていた時
「あっ、紅蘭さん。」
1ヶ月前、一緒に働いていた部下の大崎だった。
「おぉ、大崎元気か?」
「はい。元気です。なんとか。」
「まだあの会社で働いているのか?」
大崎の顔はキラキラと輝いていた。
充実した毎日を送れているのだろうか。
そう思って聞くと、予想外の答えが返ってきた。

