「よ、かったですね。
その子のこと大事にしてあげてください。」
「え?紅蘭ちゃん。もしかして、
気づいてない…………?」
困惑したように私を見つめてくる。
何に?
ズキズキと痛む胸を抑えて首を傾げる。
「何がで「え……………どうしたの凛!」
まるで世界の終わりのような顔をした女の子の声で私の声は遮られた。
「どうしたの!凛。その髪。
金髪は?ピアスは?めっちゃ変わったね?」
「そう。だからもう「今日、遊べる?
実はねいいこと見つけたんだ!!
2人だけの秘密!
だから遊ぼ?今日誰かと予定ある?」
最初は驚いていたみたいだけど変化への驚きはすぐに遊ぶ話へと切り替わった。
そんな女の子の顔を見てはっきり
「あのさ、もう俺そーゆうのやめた。
大事な子出来たんだ。」
「え?」
「勝手だけど今までありがと。」
「…………そっかー。
それなら仕方ないね。こちらこそ。
またヤリたくなったら言ってね!相手するから!」
案外あっさりとしているようだった。
「あっさりしてますね?」
思ってることがそのままでてしまって、つい焦る。
けどそんなの気にしていないみたいに
「うん。まぁ絶対俺のこと好きにならないって分かってる人だけだったから俺が関係持ってたの。
あっちにとっての俺は数多くいる中での1人なんだと思う。」
お互いが納得してるみたいだしこれからは女の子と遊ぶとかしないって言ってる以上私が首を突っ込むことではない。
女の子に誘われた時大城くんがキッパリと断ったのに何故かすこし安心したのと同時に
そんなに好きなんだなぁ。ってまた胸が痛くなった。
そんな自分に苛立ちが募った。

