「よーい!」
パァンッ
ピストルの音で、各クラスの選手九人が一斉にスタートした。
スタート地点からトラックを半周したところにお題の箱があって、お題に合った人と一緒に残りを走るっていうのが、この競技のざっくりとしたルール。
私たちの座席は、お題の箱を少し過ぎたあたりにあるんだ。
基本的に先輩たちは少しトラックを戻って二年生からお題の人を探すんだけど、たまに一年生の方へ来るから、みんなそわそわしてる。
もちろん私も、そのうちの一人。
先輩、来ないかなぁ……。
でも、先輩ってそういう目立つようなこと、しないもんなぁ……。
そう思いつつも、ちょっと期待してしまう自分がいる。
パァンッ
ピストルの音で、各クラスの選手九人が一斉にスタートした。
スタート地点からトラックを半周したところにお題の箱があって、お題に合った人と一緒に残りを走るっていうのが、この競技のざっくりとしたルール。
私たちの座席は、お題の箱を少し過ぎたあたりにあるんだ。
基本的に先輩たちは少しトラックを戻って二年生からお題の人を探すんだけど、たまに一年生の方へ来るから、みんなそわそわしてる。
もちろん私も、そのうちの一人。
先輩、来ないかなぁ……。
でも、先輩ってそういう目立つようなこと、しないもんなぁ……。
そう思いつつも、ちょっと期待してしまう自分がいる。



