THE SUICIDE BRIDE 自殺因果の花嫁

恋愛(キケン・ダーク・不良)

救済魔人/著
THE SUICIDE BRIDE  自殺因果の花嫁
作品番号
1707941
最終更新
2023/09/29
総文字数
63,090
ページ数
11ページ
ステータス
完結
PV数
128
いいね数
0
ヤヨイは、他人から愛される事はあっても、他人を愛するという経験は一度もなかった男性です。
 
 彼の理想の恋愛相手は「自分を愛してくれる人」であり、彼の恋愛は常に受け身でした。


 そんな彼が、リサとの出会いが切っ掛けで、自分の感情が少しずつ変化していきます。
 
 リサの存在がヤヨイの心に新たな感情を植え付けると同時に、彼は自分が誰かを愛するという感情に初めて気付いていきます。
 
 
 しかし、「ミルクで浸したガラス製の水差しに、挿した赤い薔薇も萎れた頃」彼はこの感情が本物の愛なのか疑問を抱くようになります。
 
 また、リサから向けられる愛情が真実なのか、確信が持てずにいました。


 一方でリサは、自身の家族が代々続く避けられない運命、女性は必ず自殺するという呪いを背負っています。
 
 この呪いは彼女の祖母から始まり、叔母の命も奪いました。
 
 そして、遂には母親までが自ら命を絶つという悲劇を繰り返しています。


 ヤヨイの前頭葉では欲求と倫理が葛藤し、絡まっていく。
 
 それは鉄を舐めた時の鋭い風味を体が欲するように、リサへの思いが彼を突き動かし、共に生きていく道を模索し始めます。


 ヤヨイはリサの運命を変え、呪いから彼女を救い出したいと強く願います。しかしどれだけ声を上げても、その願いはリサには届かず、彼女は自身の死へと突き進んでしまいます。


 ヤヨイは共に生きたいと願い、リサは共に死ぬことを選びます。


 それでもヤヨイは諦めず、闇を掻き分けてリサに近づきます。死へと誘う無数の闇の手から彼女を救い出すことを決意して。
 
 自分が本当に彼女を愛しているのか確かめるため、命懸けで白い光へと進み続けます。
あらすじ
THE SUICIDE BRIDE 自殺因果の花嫁は、多くのファンに愛されながらも自身が誰か特定の人を愛したことのないミュージシャンのヤヨイと、自殺をすると決めて居る女性、リサとの間に生まれた凶暴で痛い純愛を描いた物語です。

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