振り返るとりゅうちゃんと、その隣にりゅうちゃんの友達かな?の男の子が1人いた。

私と同じで2人もこれから登校するとこみたいだ。

友達が私を見て口を開く。

「あ、この子が琉斗の未来のお嫁さんっていう咲良ちゃん?」

「え?お嫁、さん……?」

お嫁さん!?

「あっ、おい!お前…っ、ちょっと!」

友達の隣で珍しく焦っている様子のりゅうちゃんを見つめる。

りゅうちゃん、耳まで……真っ赤だ…。

「琉斗いっつも言ってますよ~。咲良が18になったらすぐに結婚申し込むんだ、って」

「おい!お前……っ、」

「あと咲良は世界で1番可愛い、ってしょっちゅう言うんすよ!琉斗」

「えっ、」

「……」

え、え、!そんなこと言ってくれてたの!?
お友達に!?しかもしょっちゅう!?

「……ほんと、なの?」

恐る恐る尋ねたけど……

「……ほら!遅刻!行くぞ!」

答えて貰えず……

りゅうちゃんは友達の手を引っ張って
歩いていってしまった。

えっ。

え〜〜〜〜〜〜〜〜っ、、、

どうしよう!

私もしかしてめちゃくちゃ溺愛されてた!?

りゅうちゃんさっき照れてたよね!?

きゃー!