「思ってるよ。かわいい、って」

「……っ、」

「どっ、……どのくらい…かわいい?」

「ん?世界で1番可愛いんじゃねぇの?」

「かっ、、、うぅーー!!!」

そっ、そんな平然と!そんな発言をするなんて!

思いがけず食らったキュン回答に体が火照る。

***

翌朝。

私はルンルンだった。

世界が輝いて見える!

‪”‬俺と結婚するんじゃなかったの?‪”‬

だって!

きゃー!

頭の中で何度も響くりゅうちゃんの声!

なになになに!

りゅうちゃんの中では私、って
そういう認識だったの!?

幼き頃の自分を思い出す。

確かに‪”‬大きくなったら結婚して‪”‬っていうお決まりのセリフはしょっちゅう言ってたけど反抗期真っ只中のりゅうちゃんには一切聞き入れて貰えなかった記憶……。

えーっ!ちゃんと聞き入れてもらえてたの!?

「〜〜〜〜っ!!」

声にならない喜びに頬が緩みっぱなしだ。

「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」

そのまま頬が緩むまま、家を出た私はスキップで学校に向かっていた。

りゅうちゃんと私は両想いーっ!

いえーい!

はたからみれば明らかにバカ丸出しだ。

「あれ?咲良?」

そんな超ご機嫌の私の背中に声がかかる。

「あ、りゅうちゃん!」