「彼女は赤い傘を忘れる」をお読みいただきありがとうございました。

 今回はコルンゴルド作曲『死の都』を元に書きました。この『死の都』は日本では上演機会の少ないオペラです。
 このオペラにはさまざまな演出があり、小説を書くに当たって参考にしたのは、原作台本にはないマリーが登場する演出です。また、『死の都』でよく知られているのはマリエッタの歌う、「私に残された幸せは」というアリアです。 
 コルンゴルドはハリウッド映画音楽の基礎を築いた人です。クラシック音楽を活かして、映画音楽の作法、パターン、盛り上げ方などを導入しました。『嵐の青春(キングスロウ/kings row)』の他に、『The sea hawk』『ロビンフッドの冒険』などが知られています。
 この小説は架空の物語であり、登場人物、事柄などは、実在の人物、事象とは関係がありません。
 
 参考 DVD 図録

 「 DIE TOTE STADT 」DVD OPUS ARTE 他
・平成5年 東京国立博物館開催 (東京国立博物館所蔵 肉筆浮世絵)図録
・令和3年 岡山県立美術館開催 (熊本県立美術館所蔵 今西コレクション 肉筆浮世絵の世界)図録