「あ、う、えと……ごめん、今の忘れて……」
彼女は急に顔を赤くして慌てた様子で言った。俺は思わず彼女に言ってしまった。
「あ、あの……俺も君と話したりしたい……」と そして中本さんは驚いた表情をしていた。
(ああ、言ってしまった…….)
俺は自分の言動を後悔した。こんな言葉をかけたら変に思われてしまうから……
(ああ……やっぱり気持ち悪いよな……)
「ほんと?」
俺がそう考えていると、俺の予想に反して 彼女は笑顔になった。まるで太陽のような笑顔を俺に向けたのだ。
すると俺は彼女につられて笑ってしまった。
(ああ……やっぱり中本さんが好きだ。)俺の心の中は彼女への気持ちでいっぱいになっていた。
「ねえ、彷徨君……」
中本さんは顔を俺に近づけると言った。
「私ってそんなに魅力的?(笑)」
中本さんはそう言うと二ヒッと口に人差し指を当てながら微笑んだ
「え?いや~、魅力的だと思わないよ?」と俺が言うと、 彼女は頬を少しふくらませて俺の胸を人差し指で突っついてきた。
「ん?何かなこの胸は~?(怒)私の魅力はそんなにないのかな~?(笑)」
(中本さんって意外とお茶目だな……)
「あ、ご、ごめんって!!」
俺がそういうと中本さんは「ぷふっ」と笑って俺から離れた。
「おい、意地悪もほどほどにしろよ?」
電郎は苦笑いしながら中本さんに言った。中本さんは「ごめんね」といいながら微笑んだのだった。
(ああ……この時間が終わらないで欲しいな..)俺は心の中で思った それから、俺達は3人で色々な話を交わした そして楽しい時間を過ごしていたらもう昼になっていたのだった。そして中本さんは立ち上がりながら言った。
「あ、もうこんな時間か~私学校に行くね!」
「そうだな。じゃ、俺らも帰るか!」
電郎もそう言って、電郎と中本さんは立ち上がり病院の入り口へと歩いていった。
そして中本さんと電郎が、
「また今度遊ぼうよ!じゃあね!」といって手を振っていたから俺も手を振った。
二人が帰ってしまい、俺は寂しくなるもどこか幸せな気持ちに包まれていた。中本さんも俺に興味を持ってくれたし、また遊びたいとまで言ってくれたことに嬉しかったからだ。でも俺はすぐにその気持ちを打ち消すかのように首を横に振ったのだった。
(いやいや、何を考えてるんだ?中本さんが俺を気にしてくれるなんて……ああもう!!あの小悪魔が~!)心の中でそう叫ぶ俺であった 中本さんのせいで、俺はベッドの上をドタバタと転がり回っていた
「はぁ……疲れた~……」
そんな時に俺の母親がやってきた 。すると母親は、俺の様子を見てクスクスっと笑っていた。
「なに笑ってるのさ!」と俺が言うと、
「だって~あなた顔赤いわよ?(笑)何かあったの?お母さんに教えてくれない?♪」
と母親は嬉しそうに言ったから俺はますます恥ずかしくなり、母親とは反対方向に顔を逸らし、ベッドに倒れこみ寝たのだった。