☆☆☆
その日は特に問題も起こることなく、スムーズに仕事を終えることができた。
途中で晋也が梨江をデートに誘っている場面に遭遇してちょっと気まずかったけれど、ふたりともいい雰囲気なのが千明としても嬉しかった。
「今度の休みはデート?」
約束通り梨江を連れてアパートへ戻ってきた千明は、ノンアルコールの缶を開けながら聞いた。
プシュッと炭酸の抜ける心地いい音がして、それだけで疲れが取れてしまう。
「まぁね」
梨江が照れ笑いを浮かべ、ノンアルコールの缶を掲げる。
互いにそれを軽く触れ合わせてから「乾杯」と、言って一口飲む。
シュワシュワとした炭酸が喉に刺激的で、くぅと声が漏れた。
アルコールは入っていないけれど、ビールに似せた味と匂いだけで十分酔っ払いそうだ。
テレビでは梨江がチョイスして借りてきたホラー映画が流れている。
大和にしても、梨江にしてもどうしてこうも恐い話しが好きなのだろうと疑問に感じてしまう。
「ホラーって非現実的で、スカッとする話が多くて、ストレス解消になるんだよねぇ」
その日は特に問題も起こることなく、スムーズに仕事を終えることができた。
途中で晋也が梨江をデートに誘っている場面に遭遇してちょっと気まずかったけれど、ふたりともいい雰囲気なのが千明としても嬉しかった。
「今度の休みはデート?」
約束通り梨江を連れてアパートへ戻ってきた千明は、ノンアルコールの缶を開けながら聞いた。
プシュッと炭酸の抜ける心地いい音がして、それだけで疲れが取れてしまう。
「まぁね」
梨江が照れ笑いを浮かべ、ノンアルコールの缶を掲げる。
互いにそれを軽く触れ合わせてから「乾杯」と、言って一口飲む。
シュワシュワとした炭酸が喉に刺激的で、くぅと声が漏れた。
アルコールは入っていないけれど、ビールに似せた味と匂いだけで十分酔っ払いそうだ。
テレビでは梨江がチョイスして借りてきたホラー映画が流れている。
大和にしても、梨江にしてもどうしてこうも恐い話しが好きなのだろうと疑問に感じてしまう。
「ホラーって非現実的で、スカッとする話が多くて、ストレス解消になるんだよねぇ」



