それから私はゆずを応援してるふりをし続けた。 優の近くにゆずをさりげなく通したり、優とゆずが話すように仕向けたりした。 掃除場所、委員会、係、誕生日、好きな教科、嫌いな教科、好みの髪型。私が優について知ってることは全てゆずに伝えた。 その度にゆずはすごく笑顔でお礼を言ってくれた。 その度に私の心は原型を留めることが難しくなっていく。 でも、でも、なんでかやめられなかった。 私は自分が嫌になる。