「それでは明日、早速ルシアン殿下の実力を見せていただけますか?」
「わかった、政務の間もずっとアマリリス先生がそばにいられるように手配する。明日の朝また迎えにくるけどいいかな?」
「はい、よろしくお願いいたします」

 こうしてアマリリスは王太子の腹黒教育係として、新たな生活を始めることになった。


 後に、この日がアマリリスの人生で一番理不尽な日だったと知るが、それはまだ先のことだ。