(まさか、こんなにあっさり陥落するとは………)

 エドガーは騎士の調査には淡々と対応していたし、調書を読んでも矛盾点はなかった。それがアマリリスが問いかけただけで、動揺が大きくなりボロが出始めたのだ。

 カッシュはアマリリスが王妃となった国を見てみたいと思った。

「カッシュ様、司法取引の手配をお願いいたします。それと大切な証人ですからエドガー様の保護もお願いします。犯人はエドガー様だけではなく、その上にもいるでしょうから」
「ええ、お任せください」

 アマリリスはわずかな手がかりからトカゲの尻尾を掴んだ。