そんなアマリリスを見て、カッシュはさすがルシアンの婚約者だと感嘆していた。だが、この後、さらに驚くことになる。
(キーワードは部署異動と、どんなことを隠しているのかということだわ。ふふふ、絶対に暴いてやるわ……!)
アマリリスは優雅にお茶を口に含んでから、エドガーの調書内容を思い出した。エドガーは先月、突然の辞令で財務部から王城管理部へ移動した。そこで夜会の担当者となり、すべてのことを取り仕切る責任者として腕を振るっている。
その前に王太子の事務官を希望していたが、それすらも嘘にまみれていた。今回も人事異動が本人の希望とは考えにくいとアマリリスが考えた。
「ではお尋ねしますが、エドガー様は今回の部署異動は希望を出されたのですか?」
「いえ、上からの命令です」
「そうですか。具体的にはどなたからのご命令ですか?」
「それが、この事件となんの関係があるのですか?」
エドガーは一瞬だけ眉間と鼻に皺を寄せ、口角を下げる。明らかに嫌悪のマイクロサインが見られ、アマリリスはここぞとばかりに追求を始めた。
(キーワードは部署異動と、どんなことを隠しているのかということだわ。ふふふ、絶対に暴いてやるわ……!)
アマリリスは優雅にお茶を口に含んでから、エドガーの調書内容を思い出した。エドガーは先月、突然の辞令で財務部から王城管理部へ移動した。そこで夜会の担当者となり、すべてのことを取り仕切る責任者として腕を振るっている。
その前に王太子の事務官を希望していたが、それすらも嘘にまみれていた。今回も人事異動が本人の希望とは考えにくいとアマリリスが考えた。
「ではお尋ねしますが、エドガー様は今回の部署異動は希望を出されたのですか?」
「いえ、上からの命令です」
「そうですか。具体的にはどなたからのご命令ですか?」
「それが、この事件となんの関係があるのですか?」
エドガーは一瞬だけ眉間と鼻に皺を寄せ、口角を下げる。明らかに嫌悪のマイクロサインが見られ、アマリリスはここぞとばかりに追求を始めた。



