家が近くてもそう頻繁に合うことのなかったイトコが、いつの間にか大人になっていた。
それは高校生になった由佳からすれば、ちょっとだけ衝撃的なことだったのだ。
『昂輝兄ちゃん、大学でモテルでしょ?』
『何言ってんだ。ませガキが』
由佳がなにを言ってみても相手にはされなかったけれど、家庭教師の時間だけは昂輝の時間を独占できることに喜びを感じた。
『あ~あ、昂輝兄ちゃんがこんなにかっこよくなるなら、小学生の頃に唾つけておけばよかったかなぁ』
『お前、なに恐ろしいこと言ってんだよ』
昂輝は由佳の言葉にたじろいで顔を赤くすることもあって、そんなところも可愛くて好きだった。
だけど、一応分別は付けているつもりだった。
大学生と高校生。
年齢的にはそれほど離れていないかもしれないけれど、世間的に見れば十分大人と子供に見える。
昂輝にとって悪い噂が立つようなことは由佳もしたくなかった。
それでも、徐々に芽生え始めた気持ちを止めることは難しかった。
それは高校生になった由佳からすれば、ちょっとだけ衝撃的なことだったのだ。
『昂輝兄ちゃん、大学でモテルでしょ?』
『何言ってんだ。ませガキが』
由佳がなにを言ってみても相手にはされなかったけれど、家庭教師の時間だけは昂輝の時間を独占できることに喜びを感じた。
『あ~あ、昂輝兄ちゃんがこんなにかっこよくなるなら、小学生の頃に唾つけておけばよかったかなぁ』
『お前、なに恐ろしいこと言ってんだよ』
昂輝は由佳の言葉にたじろいで顔を赤くすることもあって、そんなところも可愛くて好きだった。
だけど、一応分別は付けているつもりだった。
大学生と高校生。
年齢的にはそれほど離れていないかもしれないけれど、世間的に見れば十分大人と子供に見える。
昂輝にとって悪い噂が立つようなことは由佳もしたくなかった。
それでも、徐々に芽生え始めた気持ちを止めることは難しかった。



