「おいお前、何してんだ」

「へぇーあなた私のことが見えるの?」

「見えるも何もなんでそんな所に登ってんだよ
てかどうやって登ったんだよ」

「鳥居の上に座ってたらさすがに誰だって言うだろ」

俺はじいちゃんの神社の手伝いで初めて来た
本当は明日来るつもりだったけど一足先に1人で来たのだ

で、この状況よ
ツッコミどころ多すぎてどこから言っていいのやら

「おい」

「なによ」

「そこから降りるか、そこにどうやって登ったのか教えろ」

「んー教えないし降りないわ
この私と同じ目線でしゃべれると思わないで」

「生意気だな」

「ありがとう」

彼女は澄ました顔で僕に笑った

「別に褒めてない」

「まぁ喋りにくいし降りてあげる」

「あなたどこから来たの?見ない顔ね」

「ここの神社の世話をしている孫だよ
今夏休みだから来てるんだ」

「あなたがねー世も末ね笑」

「なんだと」

「あー怖い怖い」

「でも久しぶりに会えて嬉しいわ」
「俺たち会ったことないだろ急にどうした」

「その時彼女は悲しそうな顔をした」

「あ、やべもう時間だ」
「また明日な 」

「うんまた明日ね」

帰ってじいちゃんに聞いた鳥居の上に女の子が座っていたことを

するとじいちゃんは見間違いだろと言ってきた

でも俺はちゃんと話したし彼女の笑った顔も確かに見た

「まぁまた明日行ったら分かるだろ」