再会溺愛〜夢の一夜の証と共に〜

「美夜、幸せになるんだぞ」
「お父さん……」

 チャペルの扉が開くと、正面のガラスからは光が差し込み、壱夜さんを照らしている。

 一歩一歩と父の腕に手を添えて進むと、見知った顔が見える。

 店長、医院長先生、奈緒さん、ここに来る前の店長に、なんと祐樹と麗羅の姿まである。

 もう祐樹を見ても、何とも思わない。幼馴染の姿が懐かしいだけだ。

 母と沙夜、そして壱夜さんに似ている男女はご両親だろう。

 たくさんの人が私達を祝福してくれている。

 牧師様の前で、私達は永遠の愛を誓う――。


 -ENDー