海辺のレストランに到着した。もう何年も住んでいるが、この地に来てからは沙夜中心の生活になっていて、オシャレなレストランには縁がなかった。
海の見える個室に案内された。
ノンアルコールドリンクで乾杯する。
「美夜は飲んだらいいのに」
「沙夜を妊娠してからアルコールは止めたんです」
「そうか……。もう聞かなくてもわかっているが、聞かせてくれ。沙夜は俺の子だよな」
確信を持っていても私の口から聞きたいのだろう。
「はい。すみませんでした」
「なぜ謝る?」
「それは、父親である壱夜さんに内緒で出産したから……」
「驚いたけれど、謝ってもらうことはなにもない。俺こそ今まで一人で背負わせていたことを謝らせてくれ」
「それこそ、壱夜さんは何も知らなかったんだから、謝ることじゃないです」
「美夜に再会できて、更には沙夜という俺達の宝物が存在して、今信じられないくらいの幸福感に浸っている」
「沙夜の存在が否定されなくてよかったです。でも……」
海の見える個室に案内された。
ノンアルコールドリンクで乾杯する。
「美夜は飲んだらいいのに」
「沙夜を妊娠してからアルコールは止めたんです」
「そうか……。もう聞かなくてもわかっているが、聞かせてくれ。沙夜は俺の子だよな」
確信を持っていても私の口から聞きたいのだろう。
「はい。すみませんでした」
「なぜ謝る?」
「それは、父親である壱夜さんに内緒で出産したから……」
「驚いたけれど、謝ってもらうことはなにもない。俺こそ今まで一人で背負わせていたことを謝らせてくれ」
「それこそ、壱夜さんは何も知らなかったんだから、謝ることじゃないです」
「美夜に再会できて、更には沙夜という俺達の宝物が存在して、今信じられないくらいの幸福感に浸っている」
「沙夜の存在が否定されなくてよかったです。でも……」



