だが、プレゼンの内容はおろか、周りの音まで全く耳に入ってこない。
解散を告げられた瞬間、俺は美夜を捕まえることに必死になる。美夜と一緒にいた女性が、俺の顔を見て一瞬驚きの表情を浮かべた。この時は、どうしてかわからなかったが、後々理解する。少し時間をもらい美夜と二人きりになった。
「会いたかった……」
本当に会いたかったんだ。どれほど夢に見たことか……。
どうして連絡をくれなかったのか、俺が美夜を置いて出てしまったからか。今までの疑問が口をついて出てくる。
今日まで俺がどこの誰かを知らなかった美夜の中では、俺が東雲の社長という立場だったことが気にかかるようだ。だが、残念ながら、もう君を逃がすつもりはない。本気でいかせてもらう。
勤め先が分かっているのだ。一日も待つつもりはないとばかりに、仕事もそこそこに美夜の勤める『フラワーショップローズ』へ、秘書の運転で向かう。察しのいい秘書にはこれまでにも助けられてきたが、今回も文句も言わずにつき合ってくれている。
解散を告げられた瞬間、俺は美夜を捕まえることに必死になる。美夜と一緒にいた女性が、俺の顔を見て一瞬驚きの表情を浮かべた。この時は、どうしてかわからなかったが、後々理解する。少し時間をもらい美夜と二人きりになった。
「会いたかった……」
本当に会いたかったんだ。どれほど夢に見たことか……。
どうして連絡をくれなかったのか、俺が美夜を置いて出てしまったからか。今までの疑問が口をついて出てくる。
今日まで俺がどこの誰かを知らなかった美夜の中では、俺が東雲の社長という立場だったことが気にかかるようだ。だが、残念ながら、もう君を逃がすつもりはない。本気でいかせてもらう。
勤め先が分かっているのだ。一日も待つつもりはないとばかりに、仕事もそこそこに美夜の勤める『フラワーショップローズ』へ、秘書の運転で向かう。察しのいい秘書にはこれまでにも助けられてきたが、今回も文句も言わずにつき合ってくれている。



